少し下な話になりますが、快便だと気持ちも上がってきますよね。
しかし、腸の調子が悪いと全体的に調子もよくないケースもあるものですよね。
今回は、そういった便を便移植することで双極性障害が治ると言った話を紹介します。
それではさっそくみていきましょう。
世界で初めて便移植して双極性障害を改善
オーストラリアで世界で初めて「双極性障害」の患者の便移植を実施したところ、双極性障害の症状が改善されることがわかったそうです。
2例目の患者は移植後、一年をかけて双極性障害に関する薬を飲まなくても良くなったとのことです。
まだ事例が少ないので、一般的な治療への普及としてはまだまだのようですが、精神疾患医療の一歩になるかもしれませんね。
筆者は双極性障害の薬を朝夕ガッツリ服用しているので、薬がなくなるというのは正直考えられないので羨ましいです。
出典:便移植で双極性障害の症状の改善に成功。世界初 | カラパイア
そもそも便移植とは
便移植とは腸内フローラ移植とも呼ばれ、腸内細菌のバランスを整えるために、健康な人の腸内フローラを移植する方法です。
潰瘍性大腸炎やクローン病などの難病から、アレルギー症状の改善やダイエットまで広く効果が期待されています。
他の精神障害やADHDに効果はあるのか
実はオーストラリアの2例目の事例の双極性障害の患者は、不安障害やADHDを持っていて、それらの症状も改善されたといいます。
つまり、双極性障害だけではなく、他の精神障害にも効果があることが示されています。
筆者はADHDも持っているため、この治療法が本当に気になります。
なぜ、便移植が双極性障害はじめ精神障害に効果があるのか
腸内フローラの異常は、双極性障害やうつ病、統合失調症に関連すると言われています。
うつ病患者への実験で、うつ病患者の便をラットに移植するとうつのような症状が見られたといいます。統合失調症のケースでも同様な実験をすると同じような結果が見られたといいます。
これらの結果は、便を移植することで精神疾患を治せる可能性があることを示唆しとておりますが、まだ「効く」という裏付けには乏しいようですね。
それでも腸内環境を整えることで、脳内に良いシグナルを送っている可能性はあると考えられそうですよね。
日本における精神疾患に対する便移植事情
調べてみると便移植治療自体は多く実施されているようです。
そこで精神疾患に対しての便移植の事例を探してみました。
日本の事例を調べてみると、精神障害に対して便移植が効果があったという例はまだまだ少なそうですね。日本では双極性障害患者に便移植治療を実施して経過を観察している例はないようです。(見つけられてないだけかもしれません)
【まとめ】便の改善は双極性障害を治す!?
双極性障害は私も薬物治療を行ってますが、完治は難しいと言われている障害の一つです。
便移植が一般的に双極性障害の治療になる日も来るかもしれませんね。
事例ではADHDも改善したということで、ADHDと双極性障害を持っている私にはピッタシの治療法です。
今後の研究の進展に期待したいですね。
それでは本記事を読んでくださりありがとうございました。
双極性障害やADHDを診察してもらったきっかけなどを綴った記事もよかったらお読みください。