ヘルプマークって赤い背景に十字架のマークがついているものだよね
ヘルプマークをつけて外出すると安心します
街でヘルプマークをつけたことがある方も見かけたことがあるでしょうか。
双極性障害とADHD持ちである筆者の姉も強迫性障害を持っており、ヘルプマークを身につけていたことから初めて精神障害でもヘルプマークをつけていいのかと知りました。
この記事ではヘルプマークのもらい方や対象者などの特徴を解説します。
改めて双極性障害やADHDの場合はもらえるのかも確認していきます。
この記事でわかることは以下のとおりです。
- ヘルプマークは周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるようにしたマーク
- ヘルプマークは無料でもらうことができる
- ヘルプマークは自作も可能
それではさっそくみていきましょう。
ヘルプマークとは
義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、東京都が作成したマークです。
※発達障害をはじめ、感覚過敏によってマスクの着用が困難な方も利用されています。
デザインは赤色の下地に白のプラスとハートを組み合わせたデザインです。
参考:東京都福祉保健局
ヘルプマークの対象者
各都道府県の保健局のサイトを確認しましたが、厳密にいうと障害や疾患の明確な基準はないようです。
支援や配慮を必要としている方であればすべての人がヘルプマークの対象となります。
たとえば、義足や人工関節を使っている方、内部障害や難病のある方、妊娠初期の方、精神疾患や知的障害のある方などが想定されています。
そのため、筆者の強迫性障害である姉のように双極性障害やADHDなどの精神障害の方でもヘルプマークはつけられるようです。
ヘルプマークをもらえる場所
ヘルプマークの配布場所は、各自治体によって異なりますが、以下の場所でもらうことが可能です。
- 都道府県・市町村役場の担当課窓口
- 保健所・保健センター
- 福祉センター・市民センター・障害者相談センター
東京都の場合は、都営地下鉄や都営バスなどの都営交通公共機関や一部病院でももらえるようです。
ヘルプマークの入手手順
ヘルプマークに特別な手続きは必要ありません。
窓口にて「ヘルプマークください」のと申し出を行えば、簡単に無料で即日入手することができます。
その際に、障害者手帳や何か障害を証明する書類の準備も特に必要ありません。
近年では、本人ではなくとも家族などの代理人が代わりに受け取ることも可能な自治体もあります。
ヘルプマークは自作も可能
配布できる場所まで自力で行くことがむずかしい場合は、ガイドラインに沿って自作でつくることも可能です。
参考:東京都福祉保健局障害者施策推進部計画課「ヘルプマーク作成・活用ガイドライン」
Twitterでも自作のヘルプマークをしている方の声を探してみました。
ヘルプマーク自作した。パスケースの裏面ポケットにヘルプカードが入ってて色々書いてある。なかなかよい休日の過ごし方。疲れた。#双極性障害 #ヘルプマーク #ヘルプカード pic.twitter.com/1EU0qroLEu
— dandelion (@coco19871216) July 6, 2019
【ヘルプマーク ミニサイズ キーホルダー】
小さめサイズが欲しくて、レジンで作りました。
ヘルプマークの詳しい情報↓https://t.co/gGAg4ynsMt
⚠️作品の無断転載・無断使用・コピー・加工・自作発言禁止#レジン #ハンドメイド #手作り#キーホルダー #ヘルプマーク#記号 pic.twitter.com/6C7se1voMk
— ⛩三日月工房⛩ (@Mikazuki_K4os_2) December 8, 2021
ヘルプマークを街で見かけた際の対応例
ヘルプマークを身につけるだけではなく、身につけている人を見かけた場合はどのような行動を取ればいいのか確認しましょう。
電車やバスで見かけたら
電車やバスでヘルプマークをつけている人がいたら優先的に席を譲るようにしてください。
外見は健康にみえても、疲れやすい、同じ姿勢を保つことができないなど何かしらの障害や疾患を抱えている可能性があります。
困っている人を見かけたら
ヘルプマークをつけている方はいろんなタイプの方がいて、声を出して表現ができなかったり、突発的に行動や動作ができないケースがあります。
その際は、「大丈夫ですか?」と声をかけてあげることで相手も安心感を感じることができます。
ヘルプマーク以外でサポートを必要としている方が身につけるマークは?
ヘルプマーク以外の助けを必要としている方が身につけるマークを紹介します。
ハート・プラスマーク
ハート・プラスマークは内部障害や内臓疾患のある方を表しています。
外見からはわかりにくいため、さまざまな誤解を受けることがあります。
このマークを着用されている方を見かけた場合は、配慮とご理解ください。
参考:柏崎市福祉保健部福祉課
マタニティマーク
マタニティマークは妊産婦が交通機関などを利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするマークです。
とくに妊娠初期は、赤ちゃんの成長はもちろん、お母さんの健康を維持するために大切な時期です。しかし、外見では見分けがつかないため誤解されるケースや配慮もされないことが多いです。
そういった妊産婦にやさしい環境づくりを推進するマークです。
耳マーク
耳マークとは、聞こえが不自由なことを表すと同時に、聞こえない人・聞こえにくい人への配慮を表すマークです。
聴覚障害も見た目ではまったくわかりません。だからこそ周りから誤解されるケースが多々あります。
もし、街や交通機関で耳マークをつけている人を見かけたらご配慮とご理解ください。
参考:耳マーク|一般社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会
【まとめ】ヘルプマークでサポートの必要性を伝えよう
いかがでしたでしょうか。
今回はヘルプマークについて紹介しました。
精神疾患を抱えている方でも街を歩くことに不安があれば、勇気を出してヘルプマークを身につけられると良いですね。
それでは周りにも自分にやさしい環境づくりをしていきましょう。