ADHDっぽいんだけど、簡単にチェックできると方法ないかな?
自己診断はよくないけど、ひとまず自分がADHDの傾向があるか知りたい
最近、ADHDや発達障害という言葉を聞くようになりましたよね。
信州大学の研究によると、ADHD年間発生率、子どもで2.5倍以上、大人で20倍以上増加だったそうです。めちゃくちゃ増えてます。
そんな中で自分もADHDなのでは?と悩み、ADHDチェックリストで自己診断してたりしませんか。
そこで今回はADHD当事者の筆者が、ADHDの簡単なチェックリスト、チェックリストを取り扱う注意点を紹介します。
【注意点】ADHDチェックリストを活用する際
ADHDチェックリストを活用する際の注意点は以下の通りです。
- 正確な診断のためには、チェックリストだけでなく医師や専門家との面接や検査も必要です。チェックリストはあくまで自己診断の参考として活用しましょう。
- ADHDチェックリストは、症状の一部しか示しておらず、全ての症状を網羅しているわけではありません。そのため、チェックリストに当てはまらない場合でも、症状がある可能性はあります。
- チェックリストの結果に基づいて自己診断をする場合、偏見やバイアスがかかる可能性があるため、客観的な視点で検討することが重要です。
- ADHDは、様々な要因によって引き起こされるため、症状があっても必ずしもADHDとは限りません。そのため、医師や専門家の診断を受けることが大切です。
- ADHDは、個人差が大きいため、同じ症状でも重症度や影響の程度が異なる場合があります。そのため、自己診断だけでなく、専門家の意見を参考にすることが大切です。
ADHDチェックリストを活用した人の口コミ
ADHDチェックリストについての口コミは様々なものがあります。以下に一例を紹介します。
「ADHDチェックリストを使って、自分自身のADHDの傾向を知ることができました。自分がどのような症状を抱えているのかを知ることができ、より適切な対処方法を考えるきっかけになりました。」(20代男性)
「ADHDチェックリストを使って、自分の子供のADHDの疑いがあるかどうかを調べました。病院に行く前に簡単に自己診断ができたので、早めに専門医に相談することができました。」(30代女性)
「ADHDチェックリストを使って、自分がADHDだと診断されました。初めて知った病気で、ショックを受けましたが、これをきっかけに自分自身のことをより理解し、自己成長につなげたいと思っています。」(40代男性)
以上のように、ADHDチェックリストは自己診断や病院に行く前の判断材料として役立つことがあるようです。ただし、ADHDは専門医の診断が必要であり、自己診断だけで判断することは避けるべきですね。
【保存】簡単なADHDチェックリスト30個
以下に簡単なADHDチェックリストを30個シェアします。ただし、口酸っぱくお伝えしますが、これらのチェックリストはADHDの自己診断には適しておらず、正確な診断には医療専門家の評価が必要です。
それではみていきましょう。
- 集中力が短い
- 気が散りやすい
- 多くのことに同時に取り組もうとする
- 思考や行動が過剰に活発である
- 組織的な計画や実行が困難である
- 継続的なタスクの完了が困難である
- 結果を思いやることなく行動する
- 不注意なミスが多い
- 課題の詳細を見落とすことがある
- 言葉遣いや行動が無意識に過激である
- 仕事やタスクを開始する前に準備に時間がかかる
- 忘れっぽく、定期的にものを失う
- 多くの情報や注意を必要とするタスクが困難である
- 必要なことに集中できない
- 退屈なタスクに取り組むことが困難である
- 自分の感情をコントロールするのが難しい
- 不安やストレスを感じやすい
- うつ状態になることがある
- 短期的な課題には取り組めるが、長期的な計画は難しい
- 目標を達成するための計画が立てられない
- 意思決定が遅れる
- 優先順位付けが困難である
- 自分自身のルーティンを作るのが難しい
- 睡眠に問題がある
- 食欲や食事習慣に問題がある
- 運動不足になりがちである
- 日常生活の習慣が乱れがちである
- 自己価値感が低いことがある
- 経済的問題が発生することがある
- 社交的な問題を抱えることがある
皆さんはいくつ当てはまりましたか?
ADHD当事者の私は20個でした。
ADHDの診断基準は?
ADHDの診断は医療専門家によって行われるべきであり、簡単なチェックリストだけで診断することはできません。しかしながら、一般的にADHDの診断基準は以下の3つです。
- 注意欠陥/多動性障害の症状が、少なくとも6か月以上継続する
- 症状が2つ以上の環境で発生する(たとえば、学校、家庭、社交など)
- 症状が社会的、学校的、職業的、または日常的な活動に重大な影響を与える
以上の基準に従うと、ADHDの診断には医療専門家の評価が必要です。チェックリストで自己診断を行うことはお勧めしません。もしあなたがADHDの症状を感じている場合は、精神保健専門家に相談し、適切な診断と治療を受けることをお勧めします。
ADHDの検査方法はどんな感じ?
日本では、大人のADHDの診断には以下の方法が一般的に使用されます。
- 面接:ADHDの症状について医師や精神保健専門家との面接が行われます。患者の病歴や家族歴などについても尋ねられます。
- 症状チェックリスト:患者や家族、教師などによる症状に関する質問票が使用されることがあります。例えば、ADHD-Rating Scale-IV、Conners’ Adult ADHD Rating Scalesなどがあります。
- 神経心理学的評価:知能、注意力、記憶、反応時間、判断力などの機能についての評価が行われることがあります。
- 認知行動療法:ADHDの治療には、薬物療法と認知行動療法の両方が一般的に使用されます。認知行動療法では、行動観察や認知療法などが行われることがあります。
- その他の検査:ADHDと似た症状を引き起こす他の状態(例えば、うつ病、不安症、学習障害など)があるかどうかを調べるために、その他の検査も行われることがあります。
これらの検査は、医療専門家によって組み合わせて使用され、正確な診断と治療が行われます。日本の医療機関では、精神科や心療内科などでADHDの診断と治療が行われます。注意欠陥/多動性障害の症状を感じている場合は、医師に相談し、適切な検査と治療を受けることをお勧めします。
【まとめ】ADHDチェックリストで満足しないで!
筆者の問題意識としては、ADHDチェックリストで自己満足して、適切にADHDと向き合っていない方もいると考えてます。放っておくと、二次障害やトラブルも引き起こす可能性があるので、ADHDかな?と怪しんだら早めに病院に行きましょう。
30歳にしてADHDと診断された女性当事者のADHD検査に関する体験談も合わせてご覧ください